キャッシングする前にはよく考えて!

これは、借金を当然のように思い、借金を重ね続けたある男の人生の一部である。
この男の人生が良いか悪いかそれはその人の判断によるもので、悪い、良いを問うものでは無い事を予め了承頂きたい。
その男が借金を始めたのは5年ほど前からだ。
男にはポリシーがあった。
金融会社からは借入れはしない。
では、どこから借入れるのか?全て人である。
友人知人、親、兄弟・・偶然居酒屋で知り合った他人でも意気投合すれば巧みな話術で借金をする。
念書や借用書のような書類は一切書かない。
書かないで済む話術を持っていた。
それはそれで素晴らしい才能だと感心する。
返済もしない訳ではない。
小額だが返済は行なっている。
しかもスマホには借り入れした人間の名前(ほとんどがあだ名)借り入れ金額、返済金額が細かく記録してあった。
最近ここ半年くらいになって、その話術も効力を失ってきたらしい。
中々返済をしてもらえない人達からの催促が激しくなってきたのだ。
流石に不味いと思ったのか、ポリシーを捨てた。

ネットを使い即日審査のキャッシングへ次々申込みを始めたのだ。
会社には真面目に勤務している。
年収もそれなりに低くはない。
なのになぜ借金をするのか?なにに使っているのか、それは本人にしかわからない。
借金はしているが、金融機関からでは無いので、即日審査はことごとく通過している。
恐らく本人の上限以上の金額を借りれたのだろう。
キャッシングでお金を下ろし、債権者には無利子で返済をした。
貸した側は貸した金額さえ戻ればそれで良いので、利子分の追求まではされなかったようだ。
男の人生が変わったのはそれからだ。
今まで人相手にのらりくらりと返済を延ばしてきたが、今度は金融会社だ。
今までの様にはいかない。
返済の為にキャッシングを行なう。
そんな事を繰り返している内に、最初に借りた金額がいっぱいになった。
さらに追加で即日審査を申し込んだが、もう即日審査を通過する会社はなかった。
返済の延滞が起きるようになり、ついには滞納になってしまった。
このままではどうにも出来ない。
そう思った男は弁護士に相談した。
弁護士の出した答えは自己破産だった。
恐らくそうするしか手段が無いほど悪化していたのだろう。
男は車も家も売って、借家住まいとなり、通勤はマイチャリとなった。
羽振りのよかった男が、一転自己破産になった。
簡単に即日審査、即日融資してくれる便利なキャッシングだが、返済の計画がないと恐ろしい状況になる事を私はこの男に教えられたような気がする。